ep1.イル・ファン

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戦闘が始まった。 ジュードは前衛にいくも、アグリアの剣によってうまく近づくことができない。 仕方なく、遠くから魔神拳をうつことにした。 「君、離れて。」 女性の声に気が付き、ジュードは魔神拳をうっていた場所よりもさらに、アグリアから離れる。 「イフリート」 女性の声とともに、火の大精霊のイフリートが出てきてアグリアに攻撃をした。 そして、イフリートの攻撃に耐えられなくなったアグリアは気絶してしまった。 「これって、イフリート!?」 戦闘が終わり、ジュードは驚いていた。 「そう火を司る大精霊だ。」 女性が当たり前かのように言った。 「四大精霊を召喚するなんて……」 もちろんアウフも驚いていた。 しかし、瞬時に強さがわかった。 「す、すごい……」 ジュードの言葉と同時に、女性が剣をしまった。 「帰れと言ったろう。 まさか、ここが君の家というわけか?」 女性は振り向きながらジュードに話しかけた。 「ううん。違う……。 ……ごめんなさい」 そんなジュードの話を聞いているのかはわからないが、女性はあたりを見渡す。 「あ、あの……」 ジュードは女性に言うが、女性はカプセルを見て、 「これが黒匣<ジン>の影響……?」 聞きなれない言葉にジュードはつぶやく。 「黒匣<ジン>……?」 そんな言葉を気にも留めず女性の独り言は続く。 「微精霊たちが消えたのと関係している?」 「え、わからない……精霊が消えて……?」 女性は考えたそぶりを見せ、ジュードのほうを見た。 「君は早く去るといい。 次も助かるという保証はないのだから」 その言葉を聞き、ジュードは何も入っていないカプセルを見た。 そして女性は何かのカードを拾い、つぶやいた。 「黒匣<ジン>は……どこか別の場所か」
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