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この髪の色自体は正直、少し気に入っていたりする。
そしてこの鬼を連想させるようなつり上がった目は、父親譲り。
ここで補足しておこう。オヤジは動物ラブな温厚で優しい獣医。
決して山○組幹部とかではない。
……話を戻そう。
俺はこんな外見なので制服をぴっちり着ると余計威圧感が凄く、下手したら山○組の方に見えてしまうので、仕方がなく制服は着崩している。
これが俺のせめてもの抵抗。
だが、俺の外見なんてものは特に気にする必要なんてない。
今俺の頭にあるのは目立つことでも、俺の外見のことでもない。
俺の頭の中は…今年こそは『死ねるかどうか』――と言うことで一杯になっているからだ。
☆
「竜宮!今日こそあんたのその腐った根性叩き直してあげるわっ!覚悟しなさい!」
学校の玄関前で綺麗な声に呼び止められる。
声のした方を見ると、そこには背は160センチ程で真っ白い肌をした金髪のいかにもお嬢様然とした美少女が仁王立ちしていた。
これで胸もデカけりゃ完全なお嬢様っぽいんだか、その美少女の胸は残念な程にペッタンコだった。
「また…お前か、毎回毎回飽きねぇな『真紅に染まる後ろ姿(レッドハート)』さん」
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