第1章

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髪の毛は茶色の短髪で、ワックスを使い、髪の毛をツンツンと立たせていた。 それはまるでたてがみのような髪の毛で、本当にライオンをイメージさせる。 「……大雅(タイガ)お前何してんだ?」 彼は、俺の唯一と言っていい友人の渡辺大雅(ワタナベタイガ)だ。 「先生が遅刻しているらしいから、みんな自由行動中なんだよ」 「先生も遅刻なのか…良かった…ん、じゃあ一時限目の射撃授業は?」 「今日は自習だそうだ。はぁ、全く、射撃授業がないなら学校に来る意味がないぜ」 大雅は教卓の上に座り、だるそうに答えた。 「お前、射撃授業は毎回休まずに出てるもんな」 「おいおい、それじゃ俺がまるで毎回他の授業は休んでるみたいじゃねぇか」 「実際の話、毎回任務で授業殆どサボってんじゃんか」 大雅も一年生にして二つ名を持っている。 大体二つ名持ちは『任務』と言う授業を受けることが許可されている。 その授業内容というのが凶悪犯罪やテロ犯罪なんかを解決するのが主だ。 任務ができない……ようは二つ名持ちではない者は『依頼』といわれる探偵みたいなことをやらされる。
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