第1章

10/32
前へ
/39ページ
次へ
が、任務と違い、依頼に単位は出ないので、やる意味はあまりないのだが。 「俺はちゃんと任務で単位は稼いでるからいいんだよ」 「流石は『機会仕掛けの傀儡人(プラチナドール)』。二つ名持ちは言う事が違うね」 大雅は機械でできている物は何でも使いこなすことができる。 それが例え車だろうが、ジャンボ機だろうが、何でも使いこなせてしまうため、『機会仕掛けの傀儡人(プラチナドール)』という二つ名がついた。 「二つ名で呼ぶなよなぁ。まだ慣れねぇんだよ、その呼ばれ方…」 照れてる大雅をよそに、俺はとりあえず自分の席にでも座ろうと動こうとする。 「あ、あのぉ……通して下さい…」 不意に背後から覇気のない可愛い声が聞こえてきた。 そこには160センチ位の小柄な体。肩にかかる程度の長さの髪が可愛らしいいでたち。だが何故か男子生徒の制服を着た美少女がそこにはいた。 「あ、ごめんごめん。えーと君は確か…」 「ま、眞鍋詩織(マナベシオリ)…です…因みに男です」 「えっ!?」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加