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「放送で呼び出し?……ってことは今の放送、たぶんあれ事件だな……しかも相当ヤバい事件」
「なんでそんなヤバい事件に俺までが呼ばれにゃならんのか!なんで、ねぇ!教えてくれませんかねぇ!」
「俺が知るかバカ。そんなことより詩織、お前なにか知ってるか?」
「ううん。自分も今初めて知ったから……今までは事前に連絡があったもんね」
「なぁ大雅!なんで無視すんの!?」
「あぁ、そうなんだよなぁ……しかも今回はこのバカも一緒に呼ばれてるときた」
全くとりあってくれない大雅。
しかもさっきからバカバカって、バカとはなんだ。
この機械オタクが。
にしても、と大雅は話を続ける。
「二つ名持ちじゃない永児が俺達二つ名持ちと一緒に呼ばれるなんて普通有り得ないぞ?」
二人の視線が俺の方に向く。
「いや、こっちが聞きたいくらいだから」
本当に心当たりがない。
もしかしたら学校に俺の自殺願望がバレたとか?……いやそれはないか。
「ん~、じゃあとりあえず作戦会議室って所に行くしかないかぁ……確か放送室の隣って言ってたよな」
「…うん……とりあえず行こっか」
「はぁ、何で俺まで……」
そうして俺は、大雅と詩織に引きずられるように作戦会議室へと向かうこととなった。
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