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俺、竜宮永児(リュウグウエイジ)が『浪川(なみかわ)学園』に入学してから、早くも二週間が経とうとしていた。
色鮮やかに咲く桜の花や、他校の生徒らしき集団はまだ制服を着慣れていないのか、少しぎこちない感じで登校する光景があちらこちらで見かける。
まさに、春。と言った感じだ。
そんな中、その光景の中に不釣り合いな学生が一人いた。
それが俺、竜宮永児だ。
それもそうだ。
グレーと赤を基調としたブレザーとズボンこれが俺の通っている浪川学園の制服だ。
これを着ている時点でそりゃ周りから浮いてしまう。
理由は簡単、浪川学園は警察と同じ……いや時にはそれ以上の力を持った特別なところだからだ。
『対テロ犯罪抑制武装学園』それがこの学園の本当の名前。
世間からは学生版SAT(サット)とも呼ばれている。
制服だけでも目立ってしょうがないのに、俺の髪の毛の色は見事な青髪、目つきは悪くつり上がっている。
その姿はとてもではないが、入学してまだ二週間とは思えない姿だ。
だが、俺にもそれは分かっている。
自分がかなり周りから浮いている存在だと。
髪の毛は染めたわけではなく普通に地毛、これは母親譲り。
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