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―成田空港PM6:50―
光は一番分かりやすい出国ゲート前に立っていた。
光(まだ皆来ないか。……あっ!)
可愛いらしい、小動物のような女の子がキョロキョロしている。
光「理華!!」
光は理華にかけよった。
理華「…光。麻子とイズミは??」
光「…まだみたい。」
光は理華の冷たい様子に胸が痛んだ。
麻子・イズミ「ヨーホイ♪ヨーホイ♪」
光「ゲッッ!?」
肩を組んだ麻子とイズミが光達の方に近づいてくる。
ずいぶんとお酒を飲んでいるのか2人の顔を真っ赤で、鼻にはヒゲのように枝豆がささっていた…。
麻子「光・理華!!」
光(知り合いと思われたくない!!)
光「理華!逃げ…」
ガシッ
麻子「逃がさないわよ?」
イズミ「絶対にね」
光と理華をサンドするように、麻子とイズミが肩を組んできた。
イズミ「いざ、しゅっぱーーつ!!」
枝豆が鼻にささった女に挟まれながら出国ゲートを通過する理華と光であった…。
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