‐僕は力を手に入れた‐

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その後、アビリティー許可申請をやって家に帰った。 その時にもらった、薄型端末。 これが証明書になるらしい。 ちょうど身分証と同じくらいの大きさだ。 「ACOからの指示はコレに送信されます」 受付の人が言ってた。 僕は、ソファーに体を預けた。 そして、いつものようにテレビの電源を入れる。 『今、入った情報です。黒の翼が、世界各国で動き出したようです』 黒の翼…。 いつもなら電源を切るが、僕は切らなかった。 僕は現実と向き合うことにした。 もう逃げない。 ピロリロリ♪ピロリロリ♪ もらった証明書が鳴りだす。 何だ? 僕は手にとって見た。 『最重要連絡』 うわ…。 早速、何だよコレ。 アイコンをタップする。 文章が出てくる。 『最重要連絡:明日午前10時から緊急集会を執り行う。各自、自分の指定されているACO局に行くこと。以上。』 マジか。 早速集会かよ。 何か大変だなぁ…。 そして、不安が 山の様にある。 ACOは何をやる所か分からない。 あれ?指定されているACO局て何処だ? 仕方ない。 創に聞いてみるか…。 「もしもし?創?」 『何だい?蓮君』 忙しいのに電話するなっ!! と言うような創の口調。 ちょっと腹立たしい。 「僕の指定されているACO局はどこかな?」 『余りそういう事を気安く聞かないでくれ』 何でだよ! 『あとでメールしておく』 最初からそう言ってくれ。 『僕からも一つ連絡しておきたい事がある』 何? 『杉崎さんの事だ』
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