‐僕は力を手に入れた‐

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あんなこと!繰り返したくない! 僕の頭に、夢に出てきた少女が出てくる。 護らなきゃ。僕が護らなきゃ!! 護る!護る!護る!護る!護る!護る!護る!護る!護る!護る!護る!護る!護る!護る! 僕が春を護るんだ!! 「うあぁあ!!」 その時、僕の右腕が光る。 「何だ?」 『黒の翼』の幹部がこちらを向く。 僕はいつの間にか光る棒の様なものを持っていた。 体も軽い! 光っている右腕を見る。 勝てる。 僕はこの瞬間確信した。 「うおぉぉお!!」 走るスピードも倍以上だ。 僕は、光る棒を振り下ろす。 相手の胸のあたりに傷が入る。 ザンッ! 「なに!?」 ダメだ!まだ浅い! 幹部は少し考えこう言った。 「全員解放しろ、撤退する」 黒の翼が撤退する。 「行ったのか?」 そして腕の光が消える。 そして、現れた棒。 日本刀か? これって。 「おめでとう……。蓮君」 血だらけの創が昇降口から出てきた。 大丈夫か? 「君は、アビリティーを手に入れたんだよ」 は?アビリティーを? 「アビリティー許可申請をしておきたまえ」 僕がアビリティーを……。 実感がない。 「僕は保健室に行ってくる」 その傷は保健室で良いのか? 歩いていく創を見送った後、僕は日本刀を見てみる。 「れーんくーん!」春が走って来る。 ガシッ! 僕に泣きながら抱きついてきた。 怖かったろうな…。 「ありがとう…」 「どーも」 同じコトを繰り返す様な醜い事はせずに済んだ。 良かったほんとに…。
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