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学校の戦い…それは勉強である。
数学、世界史、古文、地理…頭が痛くなってきた。
「…じゃあ次の問題を海里君」
当てられた…「ついてないなぁ」と呟きながら黒板まで歩く。
「サラサラ…これで当たってますか?」
「正解!流石ね」
何故、先生が流石と言う言葉を口にしたかと言うと、俺はクラスの中で学力が一番で…この先生の甥っ子が俺だから色んな意味の流石らしい。
「別に…普通ですよ」
すると先生の返事よりも先に、黄色い声援…古いな。
キャーと言う耳にキーンと来る声が教室に響いた。
「カッコいいし、頭も良い、おまけに優しい!完璧ね」
「なんだよ…あいつばかり良いかっこしやがって」
女子の声援と同時に男子の殺気も生まれた…。
「あらあら…人気有るわねぇ」
この先生は最も迷惑な近所の噂好きおばちゃんレベルの声でニタニタしていた。
これだから戦いなんだ…。
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