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本日最初の授業は魔術の基礎についてのこと。
「諸君。魔術には火、水、雷、風、土、光、闇の七つの属性があることは知っているだろう。これらは体の中でつくられる魔力を体の外に出す際に、それぞれのイメージをする事で属性が変わる。教科書の13頁を見てくれ。そこに表が載っているだろう」
シークは教科書を開き、表があるのを確認すると、隣のキラカの方を見て己の目を疑った。
「キラカ、それって昨日買ったやつだよな」
「うん。大分見やすくなったでしょ?」
キラカはパラパラと頁を捲って見せた。
「お前それ中古?もうちょっといいやつ無かったのかよ」
クラッドはキラカの教科書を見て呆れたように眉尻を下げた。
「いやクラッド、昨日の状態に比べたら見違えるぞ。キラカ、何したんだ?」
教科書の最初の状態を知っているシークはクラッドの言葉を遮りキラカを問い質した。
「魔術だよ。光で汚れを浄化して、火でパリッとさせたんだ」
キラカは微笑みながら抽象的に説明した。
「お前、よくサラッとそんなこと言えるな。いくら光が得意でも、あの状態からここまで綺麗になるなんてな」
シークはキラカが当たり前のように浄化魔法を施したことを聞いて、驚きを隠せなかった。
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