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放課後、二人の新友を新たに加え寮へ向かう。
「キラカ、さっきはその…、ノリとはいえ悪かった」
シークは3mくらい前を歩くクラッドとエルナに聞こえないくらいの音量で、自分の肩くらいの背丈の少年に言った。
「別にいいよ。この四人だけの間ならね。クラス全員に知れちゃうのはちょっと困るけど」
キラカの表情を窺っていたシークは、緊張した表情からホッとした表情に変えた。
「よかった。キラカ怒ってんじゃないかって心配してたんだ」
シークはそう言うと、軽い足取りで前を歩くクラッドとエルナの方へ加わった。
そんな風に見えるのだろうか?心配するなら最初から問い詰めないでいただきたい。
キラカは苦笑いを浮かべ、小さくため息を吐くと、彼らの元へ加わった。
…………………
日が西へ沈みきる頃、キラカは台所で大根を一口大に切っていた。
偶然なことに四人の部屋は皆同じ二階で、シークは階段を上がってすぐの219号室。クラッドはキラカ(210)の隣の211号室。エルナは205号室だ。
部屋番号は入試の受験番号順になっているらしい。
これも何かの縁なのだろう。
「セピア、ここはとても楽しいよ。けど…」
キラカは一旦手を止め、ゆっくりと薄紫瞳を閉じた。
暫くして瞳を開くと、また夕飯の調理を再開した。
空には星が輝き始めていた。
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