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クラッドは口の中にあった肉片を飲み込むと、再び口を開いた。
「でもいつ晴れるか分かんねぇんだろ?案ずるより産むが易し!行くしかねぇよ」
へぇ、クラッドそんな言葉知ってたんだ。キラカはクラッドの意外な言葉の選択に感心した。
「キラカ、お前はどう思う?」
シークはキラカに意見を煽る。
「僕は曇りでも構わないよ。光魔法を使えば暗くても見えるようになるし」
キラカの言葉にクラッドが口を開く。
「光ってそんなことも出来るのか!すげぇな。他はどんな事出来るんだ?」
クラッドの質問に答えたのはエルナだった。
「光は主に補助魔法が多いの。例えば、今キラ君が言ったのは瞳の中の網膜とかを光で刺激する事で、そうね、夜行性の猫みたいに暗くても見えるようになるの。他には治癒魔法、幻覚魔法とかもあるわ。攻撃にはあまり向かないけど、光線として放てば穴くらい空けられるわよ」
エルナが話し終えると、頷きながら聞いていたキラカが口を開いた。
「僕とエルナとシークはいいとして、クラッドはどうしようか」
キラカの言葉にクラッドは意味が分からないといった様子で首を傾げた。
「ん?シークは光使えないだろ、なんで大丈夫なんだ?」
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