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朝のHLが終わり、教室内は生徒達の話し声で賑わっていた。
「え、魔術大会って強制参加なの?」
「キラ君知らなかったの!?」
キラカは知らん顔をするクラッドを一瞥した。
参加自由だって言ってたから見物する気満々だったんだけどな、仕方がないか。
「オレだって知らなかったし、オレに訊いたキラカが悪い。大体、参加したくない奴なんているのか?」
キラカの視線を感じたクラッドは開き直ったように言った。
キラカがそんな理不尽なクラッドにため息を吐くと、シークが呟く。
「キラカとは当たりたくないな」
「私も。というより男子とは当たりたくないわ」
エルナは顔をしかめて、自信なさげに俯いた。
「やっぱりみんな優勝を狙うのかな?」
「そりゃそうだろ。少なくともオレはそうだ」
「俺も優勝を目指す。結果を出さなくてはならないからな」
「私はそこそこでいいかな。元々戦闘派じゃないしね」
四人それぞれ意気込みは違うが、大会まで残り一週間。時間が無いのは同じだ。
「そういう事だ、オレは今日から秘密の特訓に入るから、暫く別行動だな」
「それは俺も同じだ」
「じゃあ僕もそうしようかな」
「みんな特訓するの?…まぁいいわ。私は新薬開発の途中だから、そっちを完成させるわ」
こうして四人は大会当日まで別行動をとることとなった。
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