検査 

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「カイ君はなぜか反応が薄かったのよ。あっ、この水晶の点検をした後、もう一度検査してもらってもいいかしら?」 そして順調に進んでいき、カイの順番になった。 「じゃぁ、ラスト。カイ君。前に来て。」 「ほーい」 皆と同じようにカイは水晶に触れて精神統一をした。 だが、ミリアは十分経っても、渋い顔をしたまま、なかなかOKをくれない。 十五分経った頃、ようやくミリアはカイにOKを出した。 「先生。俺の結果は?」 「う~ん、おそらく火属性よ。」 「『おそらく』?」 「うん。」 「えぇ、いいっすけど……」 そう相槌を打ちながら席に戻る。 カイが席に座ったのを確認すると、ミリアが話し始めた。
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