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「ははは。お前また道に迷ったのかよ。昔っからカイは方向音痴だったモンな。あぁ、ありがとな、ルナ。こいつを助けてくれて。」
カイの話を聞いてポカンとしたままだったのでルナは、「は、はぁ」と相槌を打つことしかできなかった。
対してカイは、「うるせい」と言って腕を組み、顔を横向けていた。
「それで、なにがあったんだ?」
レストがカイをなだめた後、カイに問いかけた。
ルナも興味があるのか、顔を覗き込むようにしてカイの顔を見ていた。
それが、恥ずかしかったのか、目を斜め上のほうを向いて
「あ、あぁ。なんか、水晶の反応が薄いらしくてな。また調整後、検査だとよ。んで、魔力もそん時測ることになった。」
そう本当のことを言うと二人は、「へぇ~~」、「そうだったんですか」という返事をした。
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