13人が本棚に入れています
本棚に追加
三人の昼食はカイとレストが昨日町で買った、パン二つとりんごで、ルナは自前の弁当だった。
「おっ、ルナは料理できるのか。」
「はい。昔から母の家事を手伝っていて、料理は得意なんです。」
ルナは照れているのか、頬を染めながら、質問したカイに笑顔を向けていた。
昼食が終わり、魔力の測定のために皆、席に座り、机の上に各自の魔水晶をおいて担任の、ミリアを待っていた。
もちろんカイの机の上にはなにもない。
「そーいえば、レストとルナは魔水晶いくつ持ってんだ?」
カイの突然の質問に二人は
「俺は予備が二つだから三つだな。」
「私は二つですよ。カイ君はいくつ持ってるんですか?」
「ん?俺は一つだ。魔水晶高かったからな。おかげで今月はバイト二倍だよ。」
カイは目尻に涙を浮かべて、あさってのほうを向いていた。
最初のコメントを投稿しよう!