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ルナのを聞いたカイは、腕を組みながら、
「なら、相当多いってことじゃん。すごいな、ルナ!」
ルナは照れたのか、顔をうつむかせてしまった。
「じゃぁ、そろそろ行くかな。そんじゃ。また明日なぁ、ルナ、レスト。」
鞄を持って移動する準備をするカイに向けて、
レストは、「おう、じゃあな。」と片手を向けて、
ルナは、「はい。さようなら。」とカイに向けて一礼していた。
「カイ君!」
教室を出て三階に行くために階段を上ろうとしているカイの背に声の高く透き通るような可愛い声が聞こえたので振り返った。
〔ちなみに一年生は一階、二年生は二階、三年生は四階で、職員室、空き教室などの特別なものは三階にある。〕
「どーした、ルナ?」
そう。声の主はルナだった。教室からここまで走ってきたのだろう。肩で息をしていた。
息を整え終わったルナが階段にいるカイのいる階段まで来て、まっすぐカイの顔を見ていた。
その顔は照れなのか、走ってきたせいなのか、赤みがかっていた。
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