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「来ましたよ~。……て、あれ?測定とかの器具は?」
カイはスライド式のドアを空けながら検査をする部屋へと入っていった。
中にはカイ達のクラスと同じで、机、椅子、教卓があるだけで、他に変わったものは置いてなかった。
ちなみにミリアは教卓の上で、脚を組んでいて、その上に肘が乗っていて、頭はその手によって支えられていた。
「あ~、やっと来たの。ずいぶん遅かったじゃない。もしかして、女の子とでもいちゃついてた?」
ミリアはニタニタ笑いながらそんなことを言っていた。
(なんでこの人はわかるんだ……?)
「まっ、そんな事よりさっきの質問の答えを言いましょう。取り敢えず今日は、検査を中止にしたわ。ただカイ君のほうに異常があったかもしれないから、今から私の魔法で健康診断をします。だからそこに座って、目を閉じて。」
そういいながらミリアは目の前の机を差していた。
カイは「はぁ」と言いながら言われたことをした。
目を閉じてすぐ、ミリアが何かの呪文を唱えはじめ、それが終わると、体が何かに包まれている感覚に陥った。
だがそれは、気持ちのよいものだったので、カイは半分眠っていた。
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