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「はいっ、もういいわよ。お疲れ、体には異常はなかったわ。今日はもういいわ。検査は後日また連絡するから。」
「は~い」
ミリアは言いながらスライド式のドアをひいて、出て行った。
(やっぱり。カイ君の体からは本人の魔力は感じなかった。その代わりに右手からは別の魔力、しかも封印系の魔力と人間ではない魔力を感じた。おそらくは、強力な使い魔が封印されている。カイ君、君の決意によって、道は幾重にも分かれていて、そのほとんどが辛い道よ。私には何もできない。だから、自分で乗り越えていくのよ。)
ミリアは職員室に向かう途中にそんなことを思っていた。
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