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僕と一緒にトランプするメリットがない。天涯孤独を理想としているこの人間にワザワザ話しかけるそのファクターはどこからうまれてるのだ。 今この思春期真っ盛りの時期に、女の子グループでガールズトークに没頭するのが普通だろう。 「・・・」 酷いことを言ってしまったのはわかっている。ただ、宇野さんとは去年同じクラスだったという共通点でしか面識がない。 たったそれだけ。それだけでしかない。他人以上友達未満。クラスメートというつながりでしかない。 だから、その少し悲しげな顔に謝ることができずに沈黙を保ってしまった。 「私・・・友達違うん?」 宇野さんは探るような声で、覗き込むような視線をこちらにむける。 少し、その視線に背けてしまう僕。 「うわっ、宇野と代議員がイチャついとる」 クラスの一男子が僕らの状況を見て、茶化しにかかってきた。それも仕方ない話だ。宇野さんは容姿が端麗で、僕は誰とも関わりを持たない男子生徒。そんな僕を快く思う男子何ていない。 「ほんまや。イチャイチャしとる」 他の男子生徒が被せるように言ってきた。 「そんなんじゃないしっ!変なこと言わんといて!!」 宇野さんは慌てて男子グループにグイッと視線を向け、慌てたように誤解をとこうとして、胸の当たりで両手を左右に振っている。
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