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頼れたのは自分だけ。
世界中、どこにでも場所はない。
家族にすら切り捨てられた自分に出来たのは、周りを信じないこと。
周りに表を見せたらつけ込まれるか、やられてしまう。
頼れたのは自分の知恵と力。
力による服従、弱肉強食……俺は自分の力で無理矢理に強い奴の肉を食い尽くす。
そしたら、残るは血と鉄の匂い。
そして、凄まじいまでの孤独。
だが孤独など自分は怖くない。
仲間なんて足を掬われるだけだ。
自分には仲間なんていらない、友人など無用の産物、それだけを思いながらただひたすらに目の前の敵を蹴散らす。
それなのに、いつからだろう……自分の心がどうしょうもなく怖くなって、怯えて、惨めにすら感じてしまったのは。
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