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それからの四年程は、ただただ金を工面するために生きていた様な物だ。
自分の店で仕事をし、空いた時間には金の工面に奔走する。
そんな俺の生活について来れなくなったのか妻は、子供を連れて出ていった。
告白すると俺は、そんな時でも店の資金の事で頭がいっぱいだった。
何かがどこかで狂っていた。
自分の店の命を何とか絶やさない様にする。
俺は、それに執着し方々から新たに借金を重ねながらも何とか無駄な延命策を続けた。
しかしそれももう限界だった。
この半年──
どうにも金を工面する事ができなくなり、俺の心と店は同時に死を迎えた。
俺の気力と体力は、磨り減り
後には、焦げカスの様な自分だけが残った。
借金の事、家族の事、仕事の事、
そして──
これから先の自分。
全ての事と向き合うのが億劫になり俺は、一つの決断を下した。
最後に大阪の街だけは、見ておきたい。
萎んで表面がズタズタの袋の様になった心が、それだけを欲した
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