第一章

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「これからー、ね。始業式がね。あるから、ね。しっかりした、ね、態度でね、行って下さいね」 そしてこの先生はやたらと〈ね〉をつける。それを男の子達は毎回毎回数えています。 あっ、私も面白そうと思って数えているのは秘密で!…ちなみに、今のは6回です。 その後、始業式で並ぶまで先生の〈ね〉を数えた私は一人笑っていたので周りから白い目で見られたので、やめました。 ―――――――― 始業式が終わり、里奈と二人でトイレに行っていた。 「なんかさー、今回の生徒会長って前々から思ってたけどイケメンじゃないわよねー」 『そ、それは失礼だよ。生まれ持った顔つきがああだったから、ただちょっと顔がおかしいってだけで……女の子に嫌われてるわけで、決して悪い人ではないよ!』 「ごめん。春菜の方が大分失礼」 ………生徒会長さんのフォロー失敗。上手くいったと思うんだけどなぁ。 ごめんなさい生徒会長さん。 『……っと、もうそろそろ戻らないと駄目じゃない?』 「そうね、行きましょ」 私達は教室へ帰る間も、男の子の話しで盛り上がった。 ドンッ
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