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その声に振り向くと、かなり不機嫌な顔をした里奈が立っていた。
「絶対私のこと忘れてたでしょー!!」
『あっ』
「おう、里奈もいたのか!」
「ひ、酷い」
お兄ちゃん、それは酷いよ。
「いや春菜も酷い!」
『ええ!?ごめんね里奈…』
「よし、春菜の可愛さに免じて許す!」
『は、はぁどうも』
なんか良かったの…かな??里奈も可愛いというか綺麗なのになぁ。
そういえば、もう一人誰かいた気がする。
「貴様等、完璧に忘れてなかったか?」
「ああ、帰ったと思ったよ。実際帰っていーんだけど。十六夜君とは性格が合わないしさ。悠さん来たから」
平太郎君を忘れてたんだ!平太郎君は額に青筋を浮かべて静かにキレている。
「そうよ帰って」
『それじゃ私が誘った意味がないんじゃ……。へ、平太郎君も一緒に行かないと』
「おー。何だか知らないが仲間外れは良くないぜ」
全員違う意見を言っていて、猛と里奈に関しては言葉に毒が含んでいる。
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