第一章

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その声に振り向くと、かなり不機嫌な顔をした里奈が立っていた。 「絶対私のこと忘れてたでしょー!!」 『あっ』 「おう、里奈もいたのか!」 「ひ、酷い」 お兄ちゃん、それは酷いよ。 「いや春菜も酷い!」 『ええ!?ごめんね里奈…』 「よし、春菜の可愛さに免じて許す!」 『は、はぁどうも』 なんか良かったの…かな??里奈も可愛いというか綺麗なのになぁ。 そういえば、もう一人誰かいた気がする。 「貴様等、完璧に忘れてなかったか?」 「ああ、帰ったと思ったよ。実際帰っていーんだけど。十六夜君とは性格が合わないしさ。悠さん来たから」 平太郎君を忘れてたんだ!平太郎君は額に青筋を浮かべて静かにキレている。 「そうよ帰って」 『それじゃ私が誘った意味がないんじゃ……。へ、平太郎君も一緒に行かないと』 「おー。何だか知らないが仲間外れは良くないぜ」 全員違う意見を言っていて、猛と里奈に関しては言葉に毒が含んでいる。
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