第一章

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「いい。こんな低能な奴らと飯を食べる暇があったら違う事をする」 そう言って平太郎君は去っていってしまった。 『ど、どうしよう………平太郎君怒っちゃったかな?』 「だぁいじょうぶよ春菜!ていうか、あんな奴がいたら美味しいご飯も不味く感じるわ。もうお腹ペコペコだから早く行きましょ!」 里奈はこう言ってるけど………ホントにいいのかな?なんか心配。 「ん~………そんなに十六夜君の事が気になる?」 猛が首をコテンと傾げて私を見ている。仕草可愛い………………じゃなくて。 『まぁちょっと。一緒に行きたかったんじゃないかなーと思って』 「まぁ、そんな感じだったよね。素直じゃないよね十六夜君ってさ。それとも俺、虐めすぎちゃったかな?」 え?って事は猛は知っていたって事かな? 『何で追い払ったの?』 「うーん。…しいて言えばライバルを増やさない為、かな。」 ライバル?一体誰なんだろ。なんか里奈はニヤニヤ笑ってるし、お兄ちゃんは成る程な!とか言って一人うんうん頷いてるし。…ヤバい私ついていけてない?! 「春菜、君はもうちょっと警戒心を持ってね。」
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