第一章

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「うーん。ママにも言われたから病院に行ったんだけど、なんとも無いって言われた。」 「じゃあただのドジってわけか。本物のドジって春菜の事を言うんだね。俺小さい頃春菜を見た時からマヌケそうとか、ドジそうって思ってたんだよね。本当にその通りだったよ」 猛の言葉がグサグサと私の心に刺さっていく。私の第一印象って………。 「猛、言いすぎよ。この子半泣きに入ってるわよ」 「アハハハハ!!冗談だよ!冗談通じないなー!」 「ええ!?冗談だったの!?」 「うん冗談」 また騙された。猛には昔から振り回されっぱなし。 真に受けちゃいけないんだ!って思ってても全部真に受けてしまう私は、やっぱ学習しないんですね。 「お二人さーん。立ち話で盛り上がってるけど、そろそろ教室行かないと間に合わないわよ?」 里奈の言葉で学校の時計を二人して見た。
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