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「酷くない!!!!!!」
『……ごめんなさい』
里奈の顔が本気で恐いよ。でもアレはちょっと平太郎君が可哀想かな…。いくら平太郎君が口悪いからと言って言い過ぎだと思う。
「ごめんね春菜。腕痛かった?」
『大丈夫だよ。でも平太郎君大丈夫なの?…それと何であんなに嫌ってるの?』
私が里奈に聞くと、里奈は少し眉間に皺を寄せて哀しそうに微笑んだ。
「………ちょっと、ね。昔色々あったのよ。あっ!でも春菜が心配するような事じゃないから気にしないで!!」
『そっかぁ。分かった!じゃあその話しには触れないよ!!』
「ありがと!………そろそろ先生来るかもしれないから席に着こうか!」
『うん!』
私と里奈が座ったら、何故か他の皆もぞろぞろと席に着いた。
全員席に着いた瞬間、タイミング良く先生が入ってきた。先生は、とっても優しそうなお爺ちゃん先生だった。
うん。ほんわかになりそう。
「えーと、皆さん、おはようございます」
先生のゆっくり口調に合わせて皆ゆっくり口調で挨拶をした。
きっと、わざわざ合わせなくても先生の声を聞いているだけでゆっくりになってしまうんだと思います。
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