春夏秋冬Ⅱ

初詣

怜「ほら、リビングに戻れ若葉。」

若葉「………むぅ……。」
いやいや。
そんな頬膨らませても怖くねぇし。
むしろかわいい………。

怜「新年のカウントダウンするぞ。」

若葉「………んゆ……。」

新年まで、あと1分。

怜「クラッカーあるよな？」

若葉「ある……。」

30秒前。

若葉「シャンパン……ある？」

怜「俺らはまだ未成年だぞ？」

20秒前。

若葉「んじゃ……ワイン……。」

怜「酒に変わりねぇじゃん。」

10秒前。

若葉「………日本酒………。」

怜「国変えりゃあいいって話じゃねぇぞ？」

3秒前。

怜･若葉「せ～の……ハッピーニューイヤー！！」

「パン！パン！」

怜「明けましておめでとう♪若葉。」

若葉「……おめでとう♪」

「ブー、ブー、ブー」

若葉「……誰から？」

気のせいかな……
若葉から黒いオーラが……
怜「燿からだな……。」

若葉「……用件は？」

怜「……今から初詣行こうだってさ。」

若葉「……日が……昇ってから………じゃ……ダメなのかな？」

怜「燿、もうこっちに向かってるってさ。」

若葉「……迷惑……な話……。」