プロローグ

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12月31日。 今日は大晦日だ。 ほんとなら、今頃こたつに入りながら、若葉と紅白歌合戦を見ているはずだった…………。 怜「これはガチでヤバイよな…………。」 若葉「………寒い……。」 俺達は、今、玄関の外で、両手に買い物袋を持った状態で、雪が降りしきる中、立ち尽くしている。 何故かって? カギ無くしたから………。 怜「ん~。とりあえず、みんなに電話してみるか…………。」 というわけで、おなじみのメンバーに電話をする。 怜「まずは桜からだな。」 「プルル、プルル、ガチャ。はい、もしもし、夢ヶ丘です。ただいま留守にしております。ぴーという発信音の後、氏名とご用件を…………。」 俺は電話を切った。 怜「次は紅葉だな……。」 「プルル、プルル、ガチャ。」 紅葉「もしもし?どうしたですか?怜?」 怜「なぁ、紅葉の家行っていいか?」 紅葉「ゴメン、今ボク沖縄にいるです。だから家は留守なんです。」 怜「そ、そうか。それじゃあ、新学期にな。」 紅葉「は~い。」 怜「次は柊と昴さんだな………。」 若葉「………柊は……ハワイ……行くって………言ってた。」
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