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「俺は必ずあのサクラを迎えに行く!」
「サクラ?・・・・・・あぁ、あのワンちゃん?」
「当たり」
「でもあの子・・・・・・オスだったよ?」
「それでもサクラ。いい名前だろ?」
「う~ん、確かにいいかも!」
「だろ!?」
あぁサクラ・・・・・・待っててくれ・・・・・・
すぐに迎えに行くから・・・・・・
「ねぇ真琴?」
「ん?」
「毒吐かないね?」
俺とした事が・・・・・・
「俺だって常に毒を吐く訳じゃありませんよ?ブサイク生徒会長殿?」
「このタイミングで毒吐き始めるあたり、真琴が動揺した事が伺えるね?」
「冗談は顔だけにしろ」
「誤魔化してる誤魔化してる」
「そのおさげを手すりに結びつけるぞブス」
さすがに言い過ぎたのか、
瑠奈の表情がひきつり始めた。
「よくもまぁ人の容姿をバカにできるね?」
とは言われても俺は・・・・・・
「俺は顔でお前と友達やってる訳じゃねーからいいんだよ」
・
・
・
「兄貴たちが映画館に入った」
発信器の位置情報を見てそれを把握した。
つーか、今更だけど、
ケータイのGPS使えばよかったな。
今までは相手のケータイの番号知らなかった場合が多かったから気づかなかった。
・・・・・・なぜ使ったかはスルーの方向で。
「了解。・・・・・・ふふっ」
なんかあれから瑠奈がよく笑うのは何故?
・・・・・・意識とは一体なんなのか?原子や分子などで説明できるものなのか?自分と全く同じ人間を作ったとしたなら記憶も同じものを持つのか?という疑問ほどは興味なかったけど。
「なに笑ってんだ?」
「べっつに~~~~・・・・・・痛っ!」
スゲー腹立ったからデコピンしといた。
「行くぞバカ」
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