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「瑠奈!もっと早く走れ!」
「・・・・・・うん!」
俺たちは今、全力疾走中。
俺が発信器の電波を拾い、
兄貴と元会長を追いかけている。
・・・・・・くそ、しんどい。
・・・・・・あれ?
瑠奈が俺を抜かして行ったぞ?
あっ、追いつけない・・・・・・
「る、瑠奈・・・・・・スピード落とせ・・・・・・」
「えっ!?この程度でアウトなの!?」
・・・・・・・・・・・・死にたい。
『ザザッ・・・・・・ザッ・・・・・・』
!
盗聴機が音拾った!
『ザッ・・・・・・ウキ・・・・・・』
女の声・・・・・・元会長か!?
『ザザッ・・・・・・に?・・・・・・千里?・・・・・・』
兄貴の声!
音質が良くなってきた!
『ザザッ・・・・・・優樹・・・ザッ・・・私は・・・・・・』
まずい!
あの馬鹿会長の奴!
告白しようとしてやがる!
兄貴はまだ、
受け入れる準備ができてねぇんだよ!
テメェのその告白は!
ただこの日常が壊れるだけなんだよ!
兄貴がひたすら傷つくだけなんだよ!
・・・・・・・・・・・・クソが!
『私は・・・・・・優樹の事が!』
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