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刹那!
影の片方が一瞬で俺の前に移動!
右のストレートを俺の顔に向かって放った!
「ッ!?」
俺は間一髪その拳を避けた。
俺は避けた際、バランスを崩したため、
距離を取るために押すような弱い前蹴りを放った。
「うぉっ!?」
相手は威力はないとはいえ、押されたためバランスを崩して一歩後ろに下がってヒザをついた。
俺はそこに空かさずポケットに『たまたま』入っていた釘を投げつけた。
「っ痛!」
相手は当然避けられるはずもなく、
右足と右腕に釘を食らった。
《ガン!》
!?
アゴが持ち上がる衝撃!
もう片方がいつの間にか死角に入って俺の顔を蹴り上げたようだ。
脳が揺れる・・・・・・
しかし相手はそれで逃がしたりはしなかった。
浮き上がった俺のシャツの首の辺りを持って引き寄せ、左のフックを放った。
「グッ!」
痛ってぇな~!
こいつ叩き殺す!
それでも気絶しない俺を見た相手はまた大きく腕を振りかぶった。
その瞬間、俺は口にたまっていた血を相手の顔面に吹きかけた。
「なっ!?」
相手は反射的に俺を殴ろうとした腕で、
自分の顔の血を拭おうとした。
俺はその瞬間を見逃さず、庇った腕をさけ、右のフックを相手のツラにぶちこんだ。
「ッチ!」
俺の拳を食らった相手は少し仰け反った。
俺はさらにそこに追撃を試みようとしたが掴まれたシャツを押すように放され、距離を取られた上に地面に叩きつけられた。
「おい!大丈夫か!?」
相手は先に動けなくなった仲間に駆け寄り、容体の確認を始めた。
「真琴!?大丈夫!?」
その間に俺も瑠奈に駆け寄られて容体の確認をされた。
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