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「なぁ?あの娘、うちの生徒会長の西園寺 瑠奈じゃないか?」
カスBが瑠奈を指差して言った。
・・・・・・コイツ・・・・・・同じ学校の生徒か?
「あっ!ホントだ!」
カスAも瑠奈に反応した。
「よく見たら西園寺を襲った奴、名字は知らないけど『真琴』って奴だ」
・・・・・・人の名字くらい覚えとけ。
叩き潰して脳みそに
直接彫り込んでやろうか?
「真琴?真琴っていったらあの生徒会長が誰よりも心許してるっていう噂の?」
「あぁ、そうだ。」
「じゃあなんで西園寺は悲鳴を?」
「大方、仲良くなったからもう手を出して大丈夫だと踏んで、手を出そうとしたけど拒まれて、無理矢理ってところだろ」
「まじかよ!?許せねぇ!」
お~い!
なんか知らねーところで
話しが進んでるんですけど?
「いやあの・・・・・・これには訳が・・・・・・」
「大丈夫!なにも言わなくて!
すぐに助けてやるから!」
「そうじゃなくて!」
「大丈夫だって!」
瑠奈の弁解も全く聞こうとしない。
めんどくさい事この上ない。
「よし、龍、挟み撃ちだ。少しずつ追い詰めていくぞ」
「了解、信也」
二人はジリジリと
俺たちに詰め寄って来た。
背後は壁、いわゆる絶体絶命だ。
しかし俺のポケットには『なぜか』ライターオイルの入ったビンがある。
これを信也とかいう奴にぶっかけて、
怯んでいる間に押し倒して走り去る。
・・・・・・それが俺の今の策だ。
龍とかいう奴は足を怪我してるから追い付けはしないだろう。
さぁ・・・・・・・・・・・・来な・・・・・・・・・・・・
「俺の弟に手ぇだすな!!」
まじかよ・・・・・・めんどくせぇ・・・・・・
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