2380人が本棚に入れています
本棚に追加
遠くに見えた影は言わずもがな
エアーブレーカー1号こと我が兄。
昔はあれほど欲していたエアーブレーカーが今は引っ込んで貰いたい事この上ない。
・・・・・・芸人がすべった時の次に引っ込んでもらいたいと思ったわ。
「真琴!大丈夫か!?」
そう言って兄貴は俺に近寄ってきた。
カス二人は兄貴が近づくと距離をとった。
「真琴!顔を怪我してるぞ!?」
いやっほい。
兄貴が僕の心配してくれたよ~。
うれしいな~。
・・・・・・・・・・・・マジ邪魔でございます。
「まぁ、殴られたからな?」
「・・・・・・許さねぇ!」
怒りに震える兄貴はそのままバッ!っと後ろを振り向いた。
「待て兄貴、話を聞いてくれ」
こうなったらなんとしても和解にもっていかないと、ゲームのセーブデータが消えてまた同じ事をやり直す時の一歩手前くらい面倒な事になる。
・・・・・・ゲームがフリーズした時の怒りって半端ないよね?
「大丈夫だ。真琴」
「いや!だから!」
「大丈夫だって!
傷が痛むだろ?あんまり喋るな」
「お願い優樹くん!真琴の話を・・・・・・」
「おい!テメェら!!よくも俺の弟に手を出しやがったな!?」
どいつもこいつも話聞かねぇなオイ!!
最初のコメントを投稿しよう!