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《悟郎視点》
「バイトするぞ、悟郎」
朝っぱらから
この男はなにを言い出すのやら・・・・・・
今日もいつも通りに学校に来て、
女子のスカートをバレずに覗く方法ないかなー?って考えてたら思いのほか、本気で考えちまって、長時間思考してたらこれだ。
そんな下らない事で
この大切な問題に対する思考を止めるな!
・・・・・・っと真琴に直接言えない俺。
だって黒目の中のうじゃうじゃ恐いもん。
「なぁ?真琴?なんで急にバイトなんだ?」
コイツは「めんどくさいからバイトなんてやらねー」ってずっと言ってるのに。
絶対になんか裏があるね。
「あっ、いやな、犬が飼いたいんだ・・・・・・」
なんか恥ずかしそうにはにかむ真琴。
スゲーかわいいぞ!?
俺、コイツと仲良くして十年近く経つけどこんな真琴の表情初めて見たぞ?
ちょっとドキッとしただろーが!
・・・・・・真琴なら抱けるけど。
「なに顔を赤くしてるんだ?キモいから、人類として生まれた事を懺悔して死ね」
「もう///ツンデレなんだから////」
真琴の右ストレートが顔面に食い込んだ。
しかもそのまま頭掴まれて机に顔面叩きつけられたね。
あっ・・・・・・気持ちいい・・・・・・
・
・
・
「つーか俺だけ?優樹や龍や信也は誘わないのか?」
なんか最近、俺たちに仲間が増えた。
なんか勘違いから真琴を襲って、
それが勘違いだとわかってアハハハハ
みたいな感じで仲良くなったらしい。
「兄貴はラバーズ共が憑いてくるだろうし龍と信也はまだ遠慮があるしな。お前しかいないわけだ」
なんか『着いてくる』じゃなくて『憑いてくる』って言ったような・・・・・・
まぁ確かにあってる気もするけど。
「つーかお前なら本気出せば脅しとかでその位の金なら簡単に手に入るだろ?なんでバイトするの?」
すると真琴は今までに見たことのない位、穏やかな表情をして言った。
「あの天使を・・・・・・汚い金では買えない」
コイツって何だかんだ言ってスゲー律義だよな?
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