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「いらっしゃいませ~何名様でしょうか?」
「ふたり~!」
「二名様ですね?ではこちらのお席へどうぞ」
「は~い!」
「元気がいいね?お嬢ちゃん?」
「すみません///うちの娘が///」
「いえいえ、可愛いじゃないですか。
ではこちらの席へどうぞ」
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「チッ!うるせぇクソガキだ。ちゃんと仕付けしろ」
「表裏がありすぎてコエーよ」
「しかし、ここは俺向きだな」
・・・・・・業務用スマイルが俺以上にうまい奴なんていないだろうし。
「にしてもお前の濁った目、なんで誰も気づかないんだ?」
悟郎・・・・・・さすがの俺でもここまで目が濁ってるって言われたら傷つくぞ?
・・・・・・鋼鉄をつまようじで引っ掻いた位。
「俺の目な、普段は心が純粋な奴にしか濁って見えないらしい」
・・・・・・悟郎も純粋だって認める事になるから言いたくなかったんだけどな。
「ふ~ん」
悟郎がちらっと席の方を見た。
『おかーさん。あのお兄ちゃんの目の中で動いてたのってなぁに?』
『うぇぇぇぇん!目が恐いよぉぉぉぉ!』
『目の中に生き物っているの?』
「ホントだ」
なんか腹立つ納得のされ方だ。
ちなみに
俺のいい人間の見分け方
いい人間は俺に会った時、
目に何かを見て必ず目を二度見する・・・・・・
それが純粋な人間。
嬉しくも哀しいね。
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