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「優樹~!晩御飯できたよ~!」
とあるマンションの一室で俺たち兄弟の幼なじみにして世話係り、高木 美咲の声が響いた。
「「うぃ~っす」」
俺たちは一緒にやっていたぷよぷよ(俺の20連勝)を切り上げて机に着いた。
兄貴の名前しか呼ばれないのは慣れているので特に注意はしない。
俺たちは自分たちの定位置の椅子に座った。兄貴と高木さんが隣にすわり机を挟んだ向かい側、兄貴の前だ。
今日のメニューはご飯とお吸い物とサバの味噌煮と肉じゃがだった。
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高木さんの料理は非常に美味しい。
流石は「将来は優樹のお嫁さんになりたい」とほざいていただけある。
だけど一つだけ気にいらない。
「優樹、あ~ん」
「いや、自分で食えるから」
「あ~ん!」
「いや、だからぁ!」
「あ~あ!いつも晩御飯作りに来てあげてるのにな~!」
「・・・・・・ハイハイ!わかりました!
食べますよ!食べればいいんでしょ!」
「わかればよろしい!はい、あ~ん」
「・・・・・・あ~んっ(モグモグモグ)」
「おいしい?」
「・・・・・・おいしい・・・・・・」
「ん?聞こえな~い」
「はぁ~
・・・・・・おいしいです!スゲーおいしいです!」
「優樹大好き///」
「お、おい//抱きつくなよ///」
・・・・・・他所でやれ!
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