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「うぁぁぁぁぁぁ!
クソガキ!お前なんて事を!」
「アンタ、正直うざ過ぎてらっしゃいやがりますので、少々手が出ました」
「何様のつもりだ!」
「テメェこそ何様のつもりでございやがりますか?全てのものを見下して。自分はそれより勝っているといえやがるのですか?・・・・・・寝言は永眠してから言って下さいクソジジイ?」
「キサマ!」
「他のお客様の邪魔になるので静かにしていただけませんか?」
俺は優しくジジイの頭に手を添えて机に叩きつけてやった。
《ガツン!》
そんな感じの擬音が聞こえた。
・
・
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『クビだぁぁぁぁ!』ってクビにされてしまいました真琴くんです♪
「最近の大人はガマンが足りないな」
「お前にだけは言われたくねぇよ!!」
悟郎も巻き沿いでクビになりました。
・・・・・・正直悪かったと思っているので、昼飯を奢ってやった。
「いや、しかしだな。回りの客、スゲー嬉しそうだったぜ?拍手までされたしな」
すると悟郎は肩をすくめて「はぁ~」ため息をついた。
「あのな?真琴?
確かにあの客は最低だ。
でもな?そこで手を出してしまったら
あの店の世間からの評判は悪くなる。
ひょっとしたら閉店してしまうかもしれない。それはお前のせいになるんだぜ?
お前にだって大切な人間がいるように店長さんにだっていて、それを路頭に迷わすことになるかもしれない。
もしもお前がその立場だったなら
相手を絶対に許さないだろ?」
「・・・・・・あぁ」
「もうちょいガマンを覚えろ。それが大人になるって事だ」
なんだコイツ・・・・・・
こんないい事言える奴だったのか?
・・・・・・そういえばそうだ。
コイツはそういう奴だよな。
小学校の時からなにも変わらない。
こんな俺を親友と呼んでくれている。
・・・・・・ちゃんと感謝しないとな。
悟郎は少し落ち込む俺の肩を叩いた。
「まっ!これからお前は瑠奈さんを養わなくちゃいけなくなるんだから、彼女のためにもガマンを覚えろよ?」
《バキッ!バキッ!バキッ!》
「・・・・・・一発殴っていい?」
「三発蹴った後に言うな!!」
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