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「やり過ぎだろ・・・・・・」
「いいだろ?人助けだ」
いや、だけど助けられた女の人、
助けられる前より絶望的な表情してたぜ?
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しばらく真琴の後をついて歩いていた。
・・・・・・ん?ここ俺の家だ。
真琴は俺の家の前で立ち止まった。
「悟郎」
「ん?なんすか?」
「嫌な思いさせて悪かった」
・・・・・・本当にコイツは・・・・・・
「気にしてねぇよ」
実は俺、Mだから。
えっ?知ってたって?
うそ~ん(笑)
「でも・・・・・・」
「このくらい気にすんなって」
「悪い・・・・・・」
そう言って真琴はどこかに行こうとした。
「どこに行くんだ?」
「・・・・・・帰って寝る」
「そうか。だったらよく寝て、明日元気になって戻って来いよ!」
やっぱし元気のない真琴って嫌だもん。
自己中で傍若無人で鬼畜外道で・・・・・・
・・・・・・あれ?元気がない方がよくね?
「悟郎」
今度は俺が家に入ろうとすると呼び止められた。
「ん?なに?」
俺は真琴の方を向いた。
「・・・・・・ありがとう」
真琴はこっちを向いていなかった。
恥ずかしがり屋だからな。
・・・・・・でも気持ちは伝わった。
「いいって事よ!」
そう言って俺は家の中に入った。
さ~て、
アイツがいなくなったら○ーソン行くか。
俺らはバイトできないって言っとかなくちゃいけないしな。
アイツの尻拭いも俺の役目。
・・・・・・・・・友達だからな。
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