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《朝の学校にて》
「ん?瑠奈今日休むのか?」
『うん・・・・・・ゴホッ』
「なら無理して電話するなよ。メールしてくれればよかったのに」
『真琴が私の声聞かないと・・・・・・ゴホッ、
・・・・・・寂しいかな~っゴホッゴホッ』
「喋れてねーぞ?無理せずゆっくり休め」
『う゛ん』
「帰りに果物の缶詰めでも持って来てやる」
『日本産の桃缶がいい』
「わかったから早く寝ろ」
『う゛ん・・・・・・じゃあね?・・・・・・ピッ!』
瑠奈休みか。
兄貴といい、完璧人間にしかかからない伝染病にでも引っかかったか?
・・・・・・俺もかかれるようになりたいです。
・・・・・・切実に
「ん?瑠奈さん休みなのか?」
と、俺の電話に食いついてきたのは悟郎。
「風邪ひいたみたいだ」
「「へぇ~!」」
悟郎と龍の食いつきがおかしい。
信也はいつも通りクールだが頭を押さえている。
「へ~え!!瑠奈さん休みなんだ~!!」
「そういえば!!優樹も休みじゃないのか!!」
「それは心配だな~!!」
・・・・
「あのふたりが休みだなんてな!!」
・・・・・・声がうるさい。
しかし俺は気づかなかった。
ふたりの言葉にクラス全員が反応した事、
・・・・・・廊下中を走り回ってふたりの欠席を報告している人間がいた事に。
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