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「先輩!バリケード作れました!」
「先輩。放送準備できました」
「よくやった」
俺はふたりに作業させている間、
ずっとパソコンを弄り続けていた。
「先輩?なにやってんすか?」
「ん?ハッキング」
「「・・・・・・えっ?」」
俺は学校のセキュリティに潜入、
ノートパソコン上に全ての監視カメラの映像を映し出した。
「うぉ・・・・・・スゲー」
「これって犯罪・・・・・・」
「いや、お前らも共犯だし」
「「えっ!?」」
そりゃ・・・・・・ねぇ?
俺に協力した訳だし。
「・・・・・・まぁいいや、
じゃあB'zのチケットを・・・・・・」
「いや、やるなんて一言も言ってねぇし」
「「鬼!鬼!鬼!鬼!」」
ハハハーッ!
実に気持ちイイ声援だ。
・・・・・・Mじゃねぇぞ?
「くっそ~!
こうなったらバリケードを・・・・・・」
「俺の邪魔したらこの場でそいつの好きな人の名を大声で叫ぶ」
「「やめてぇぇぇぇ!」」
俺にすがり付いてくるふたり。
俺の中のSさんが靴を舐めさせるように
主張し続けていたけどグッと我慢。
・・・・・・どうだ悟郎?大人になっただろ?
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