俺だって病人にくらいは優しい

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  「ほら、しっかり食えよ?」 「お前は私のお父さんか!・・・・・・なんて」 「夫だろ」 「!?・・・・・・ゴホッゴホッ!」 「急がずゆっくり食えよ」 「真琴のせいだよ!?・・・・・・ゴホッゴホッ」 「俺がなんか言ったか?」 「・・・・・・いいですもう」 瑠奈がむくれてしまった。 ホント意味がわからない奴だ。 「どうだ?」 「おいしかったです!」 まだむくれてやがんのか? 「おいしかったならよかった。 はい、これ薬と水。」 どうでもいいけど俺が薬っていうと麻の薬に聞こえるのが不思議だ。だからと言ってクスリって言うのもあれだし・・・・・・どうすればいい? 「・・・・・・ありがと」 「あとこれ」 俺は汗ふきシートの入ったパックを出してやった。 「これは?」 「女の子なのに不潔なのはイヤだろ?だからと言って風呂に入るわけにはいかないしな。俺はしばらく部屋の外に出るからこれで汗拭いて服着替えとけ。」 「気がききすぎて恐いよ・・・・・・」 「終わったら呼べよ?」 そう言って俺は部屋から出た。 ・・・・・・さ~て、 洗濯物でもたたんどいてやるか。  
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