俺だって病人にくらいは優しい

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  ・ ・ ・ 「思ってたより早く寝たな」 あれから数分で瑠奈は眠りについた。 時折頑張って起きようとパッ!っと目を開けていたがやはり堪えられなかったようだ。 「かわいいな」 瑠奈の寝顔を見て、 つい漏らしてしまった言葉だ。 瑠奈に聞かれたら自殺ものだな。 ・・・・・・とか言いながら絶対死なないのが、俺と絶望先生の共通点。 でも本当にかわいい。 瑠奈はいつもはかわいいと美しいを極めた神だけど、今の瑠奈はかわいいだけを極めまくった魔神だ。 ・・・・・・意味がわからない。 俺の目線は、瑠奈のその唇に向かった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『キスしちまえよ』 遂にきたか。 天使と悪魔の葛藤イベント。 『そういう言い方していいのか?』 悪魔が驚いてやがる。 いいんだよ俺だから。 『あっそうっすか』 んでキスしろと? 『お前は母親としかキスした事がない人間のままでいいと思ってるのか?』 思わない。 つーか俺たち一回だけキスしてる。 『じゃあやっちゃえよ』 嫌だ。 そういうのはお互いの同意の元やる。 『お前本当に律義だな・・・・・・』 わーい。悪魔に褒められた。 それにしても天使が出てくる気配が一向に無いんだけど・・・・・・ 『いや、だってお前だぜ?』 ・・・・・・そうでした。  
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