俺だって病人にくらいは優しい

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  『黙れ!・・・・・・おい貴様! 貴様はその女を虐めてやりたいんだろ? わかっているぞ?貴様はドSだからな! さぁ・・・・・・今がチャンスだ・・・・・・ ヤれ!今すぐに!さぁ早く!!』 流石は俺。 話し方に波をつけて相手を混乱させる手をしっかり使ってきやがる。 『縛れ!監禁しろ!Sをぶちまけろ! お前はそいつを傷つけたいだろ!?』 ・・・・・・いや、全然。 『・・・・・・なに?』 むしろ逆だ。 絶対に傷つけたくない。 傷ついて欲しくない。 コイツの泣く姿なんか絶対見たくない。 ずっと笑っていて欲しい。 だから俺はそんな事はしない。 ・・・・・・全くしたくもない。 『なんだと・・・・・・』 『・・・・・・よく言った』 悪魔? 『その言葉を待っていた』 魔王? 『お前はもう俺たちがいなくても大丈夫だ』 お前ら初登場だろ。 『俺たちはもう消えよう。 今まで悪かったな。あと・・・・・・楽しかった』 だからお前ら初登場だって。 『ハッハッハッハッハッハッ! 俺は消えない! 消えるなら貴様らだけで消えろ!』 『そうだな・・・・・・だが・・・・・・』 『!?』 『お前も道連れだ!』 『なんだと!?』 『真琴・・・・・・元気でな・・・・・・』 悪魔・・・・・・・・・・・・ 『瑠奈を・・・・・・幸せにしろよ?』 魔王・・・・・・・・・・・・ 『やっ!やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』 『『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』』 『あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』 悪魔ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 魔王ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!  
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