俺だって病人にくらいは優しい

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  その後、夜も遅いので悟郎と龍は帰った。 信也は頭を冷やさせるためにガムテープでぐるぐる巻きにして段ボールにいれ、近くの郵便局でクール宅急便で家まで送りつけた。 明日には家に届いているだろう。 明日、学校無くてよかった。 ・・・・・・心配すべき事が違うか? 「さて、どうする兄貴?なんか食う?」 「いや・・・・・・食欲ない・・・・・・」 明らかに熱が上がっている兄貴。 みんな暴れたからな・・・・・・ 「とりあえずこのスポーツドリンクだけ全部飲んどけ」 俺は帰りに買ったスポーツドリンクを渡してやった。 「ん・・・・・・」 「あとこれで体拭いとけ」 今度は汗拭きシートを渡した。 「これ着替え。あとシーツは変えてある」 「・・・・・・恐い位気がきくな・・・・・・ゴホッ、 ・・・・・・ありがとうな?」 凄く報われた気分になった。 ・・・・・・俺だって人間ですので。 皆さんそこのところ忘れないよう よろしくお願いいただきたい。 「気にすんな。家族が病気なんだから俺だって・・・・・・・・・・・・な?」  
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