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「さぁー勉強始めるぞー」
「ホント棒読み・・・・・・」
「掛け声ー」
「お、おー!」
放課後の教室、ふたりっきり。
変な事を考えてしまいそうな
シチュエーションですよね?
・・・・・・どうやったら完全犯罪できるかな?
・・・・・・みたいな事思うよね?えっ?違う?
「さて、テストで赤点を回避したいのであれば、ノートに書いてある事を頭の中に整理して覚えれば楽勝だ。なんでかわかるか?」
「わかるわけないじゃない」
威張って言うな。
・・・・・・引き千切るぞ?
「テストを作るのは先生。その先生がモンスターペアレントとかがいるこのご時世に生徒に教えてない事やらせると思うか?」
「思わない」
「って事は間違えなく教えた事をテストに出してくる。先生によっては教科書の問題飛ばしたりする人もいるから教科書よりノートを見た方がいいって訳だ。・・・・・・その先生の出すだろう問題も見えてくるしな」
「なるほど・・・・・・」
「とりあえずノート見せてみろ」
「はい」
そう言うとサル田さんは自分のカバンの中を探り、カバンの入っていた全てのノートを俺に渡した。
俺はパラパラと中身を確認してみた。
なかなかにきれいに書かれている。
これなら意外と早く終わるかもしれないな。
俺は英語のノートに手を出した。
一ページ目をめくる。
H He
Li Be B C N O F Ne
Na Mg Al Si P S Cl Ar
K Ca
・・・・・・念のためもう一度表紙を確認。
『英語』
念のため2ページほどめくってみた。
Air pollution is a one of ・・・・・・
おい待てコラ。
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