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《翌日》
「ちゃんと写してきたか?」
「やったわよ・・・・・・全部・・・・・・」
放課後、俺たちは図書室に集まった。
サル田さんは目が充血していて
かなりやつれていた。
このままホラー映画に出せるな。
観客達は間違えなくその日寝れなくなる。
・・・・・・目指せアカデミー賞♪
「ちゃんとやったみたいだな」
俺はサル田さんのノートを確認した。
全部丁寧に写されていた。
・・・・・・これだけ丁寧なのに
何故丁寧に喋れないんだ?
・・・・・・世界の始まりについての疑問と比べたらちっぽけな疑問。
「ほぼ徹夜だったわ・・・・・・」
説明されなくても見ればわかる。
無駄な説明するからお前はバカなんだ。
・・・・・・と、無駄な説明しまくってる男が自分の事をバベルの塔の上に(以下省略
「よし、じゃあ今からこれを解いてみろ」
俺は昨日家で作った、基本的な問題だけのテストを10教科分取り出した。
「これを?」
「一枚10分あればできるように作ってある。
今から1時間20分までに全部やれ」
このテスト作るのに昨日4時間かけた。
自分で言うのもなんだが頑張ったと思う。
・・・・・・なぜ自分で言うのか?
・・・・・・誰も言ってくれないからだ。
「えぇ~しんどい・・・・・・」
このクソ女(あま)・・・・・・
俺の4時間の努力を『しんどい』だと?
「やれ」
「はい・・・・・・」
『やれ』の時に釘を向けたら、
一切抵抗してこなかった。
・・・・・・口答えしたらそのまま鼻ピアスになっていたというのはどうでもいい真実。
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