人は見かけによる。しかし俺みたいに良くも悪くも例外はいる

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  サル田さんがテストをやっている間、 俺はずっと2ヶ月ほど前から読んでいる本を読んでいた。 覚えるべき事が多すぎて本当は書いて覚えたいものだが、基本的に人前で努力するのは嫌いなので止めておいた。 ・ ・ ・ 4~50分ほど時間が経った。 サル田さんはまだ頑張ってテストを解いている。 俺は立ちながら本を読んでいたため、ちょっと手首が痛くなっていた。 ・・・・・・重いんだよこの本。 ・・・・・・軽いやつ買おうかな? あと、少し頭を使い過ぎた・・・・・・ 俺は気分転換に図書室を出た。 ・ ・ ・ 「あっ!真琴~!」 図書室から出たら 瑠奈にいきなり声をかけられた。 そういえば生徒会室はこの館の一階か。 ここは2階だから会ってもおかしくないな。 ルナルナルーナルナルーナ・・・・・・ これをコイツのテーマソングにしてやろうかと思うこの頃。 「『こんにちばんは』という、いつでも使える挨拶をさせていただく」 「それ、朝には使えないよ?」 ・・・・・・ぬかった。 「どうした?」 「ふてくされてますね~」 うるさい奴だ。 その口を俺の口で塞ぐぞ。 というセクハラ発言はグッと飲み込んだ。  
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