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「サル･･････坂田さんって朋美のこと？」
･･････その言い間違いは俺の腹筋をネジ切るためにわざとやったのか？
ヤバイ笑う･･････笑っちまう･･････
そんな空気じゃないのに･･････ｸｸｯ！
「答えてよ･･････」
今度は落ち込んだような･･････
心配したような･･････そんな表情。
そう･･････今はシリアスな空気なんだ。
だから笑っちゃいけない･･････笑っちゃ･･････ｸｸｯ！
「そうだけど？」
しかしポーカーフェイスを極めた俺は心情と表情を完全に分離できる。
俺はその場の空気に合わせた表情でそう答えた。
「違う･･････いつもの真琴なら『んーまぁそんな感じー』って適当な感じで言うのに･･････なんで？なんで今回は違うの？」
今度は心配+泣き顔。
まずい！本気で取り返しがつかなくなる！
･･････大体笑いを堪えているだけなんだ！
「ちょっと待て瑠奈･･････」
「･･････なんでもない。もういい！」
そう言うと瑠奈は走り出した。
本当に俺の回りの人間は話を聞かねぇ！！
俺も全力で走り出し、瑠奈を追いかけた。
「おいちょっと待て瑠奈！！話を聞け！！
･･････おい！！待てって言ってるだろ！！瑠奈！！
･･････････････････瑠奈！！
････････････おい！！瑠奈！！
･･････ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ！･･････
･････････る･･････瑠奈！！
････････････ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ
････････････瑠奈！！
･････････････････････ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ
･････････････････る･･･････････な･･･････
･･･････････････････････････････････････
･････････････････････････････････････」
鍛えよう･･････
････････････切実に。
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